チヌさんの謎♪
綺麗な空だったので思わずパチリ♪
海ばかり覗いてないで、たまには山で空も眺めてます(笑)
今回は釣行記ではなく、先日(12日)見かけた
2匹のらぶらぶ?なチヌさんの謎、解決編です♪
ふとスリットの外を見たら2匹のチヌさんがチュッ♪ってしてるんだもん、
思わず足が止まりました。
その後ぐるぐると追いかけっこして、
相手のお腹辺りにぶっかっていったり、
そしてまた向かい合ったり。
そんな事を繰り返していて…
男の子が女の子を追いかけ回して、捕まえて、
キスしてまた逃げられて追いかけて(笑)な場面に見えるんですよ。
でも、今って12月…何で?な訳でして。
帰宅し、ブログをアップした後に本を見たり、ネットで検索したりしてみました。
だけど調べてみたもののよく分からないので色々と考えてみました。
水温は16~17度なので、産卵の始まる水温に近いし勘違いでもしたの?
別に普通の事なんだけど、冬は釣り人が少なく目撃されてないだけ?
餌不足で冬を越せないかもと感じ子孫を残すための本能?
など、考えてみたものの、結論など出る訳がなく、行き詰まり…
今回、参考にさせて頂いた『クロダイの生物学とチヌの釣魚学』の著者である
広島大学大学院准教授・海野徹也先生がHPで
質問コーナーを設けて下さっていましたので、お聞きしてみました。
さっそくお返事を頂いたのですが、考えていた事と全く逆でビックリでした。
ご本人の承諾を得ましたので、ここで頂いたお返事の一部をご紹介させて頂きます。
ご質問の件ですが可能性としては縄張り争い?のようなものだと感じました!ただ、過激なものではないと思います。恐らく、食欲旺盛な落ちのチヌが餌場をめぐり、威嚇しあっているような感じでしょうか?産卵行動なら、大きさの違う個体(オスが小さくメスが大きいし、もっと群れる)というこになりますが、この写真の場合、大きさが同じような個体ですから、産卵ではなく争っているように思います。広島のカキ筏では、脅し・・・といわれる漁があり、カキ筏にチヌの模型を入れると大型のチヌが威嚇に来るのです。餌場がいいと、チヌも思ったより縄張りというか、争いがあるようです。
写真でチヌが一尾のチヌの腹部あたりにアタックしている(接近している)・・・良くチヌには体からウロコが抜け落ちた個体が見られますので、過激になると噛みつくかも!
興味深いのはキスしている写真です。初めて見ました。これも威嚇行動かと思います。チヌが相手に攻撃を加えることができる武器は口(歯)ですから・・・過激になれば噛み合うかもしれません。それと互いに口の大きさを確認、比較することで、大きさ(魚体サイズ)をくらべっこしているようにも思います。
現場で見ていないので確実なことはわからないし、見ていたとしても解釈に困っていたかもしれません。しかしチヌの行動としては貴重な映像記録と思います!
らぶらぶで仲良さそうに見えていたのに、全く逆で喧嘩していたようですね。
すぐに思い浮かんだのが映画『オーシャンズ』のカンダイのシーン。
コブを持った2匹のカンダイが口を大きく開けて向かい合ってましたね。
魚はうじゃうじゃと見えてるんですが、私も初めて見ました。
なかなか貴重なシーンを目撃出来てしまったようで、
海とチヌさんからちょっぴり早いクリスマスプレゼントを貰った気分です。
また『餌塲を廻っての縄張り争い』の言葉に今年の餌不足の深刻さを感じています。
頑張って冬を乗り越えて貰いたいですね。
今回の事でもっともっとチヌさんたちの事を知りたくなりました。
海野先生、どうもありがとうございました。
海野先生のHP
海野徹也研究グループ:うみの研
http://home.hiroshima-u.ac.jp/umino/
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